このガイドで防ぐ問題

利用者入力のMarkdownをHTML化し、そのまま表示してスクリプトを実行する問題を防ぎます。

特に「Markdownパーサーが生HTMLを許可している。」状態を見落とさないため、作業を始める前に元データや現在の設定を残し、変更前後を比較できる状態を作ることが重要です。

MarkdownをHTMLへ変換するときのXSS対策では、処理が完了したかだけでなく、入力条件、変更内容、確認結果の3点を記録します。自動判定で確定できない部分は、利用先の仕様や担当者の判断と照合してください。

WORKED EXAMPLE

MarkdownをHTMLへ変換するときのXSS対策の確認記録例

「Markdownパーサーが生HTMLを許可している。」可能性のあるケースを、元データを壊さずに切り分けます。

処理・確認前

発生している問題
利用者入力のMarkdownをHTML化し、そのまま表示してスクリプトを実行する問題を防ぎます。

最初に確認する原因
1. Markdownパーサーが生HTMLを許可している。
2. 変換後HTMLをサニタイズしていない。
3. javascript: URLやイベント属性を見逃している。

処理・確認後

作業記録
1. 生HTMLを許可する必要性を確認します。
2. 変換後HTMLへ許可リスト型サニタイズを適用します。
3. リンクのschemeとiframe等の許可をテストします。

完了判定
- script、onerror、javascript:が除去される。
- 通常の見出し、表、リンクは維持される。
- プレビューiframeのsandboxを確認する。

この例で確認するポイント

  • script、onerror、javascript:が除去される。
  • 正規表現だけでHTMLを安全化しないでください。
  • 関連ツールは「markdown-to-html、markdown-preview、html-to-markdown」です。処理結果を確定情報として扱わず、利用先の仕様と照合します。

最初に原因候補を分ける

同じ症状でも原因は一つとは限りません。特に「Markdownパーサーが生HTMLを許可している。」に該当する場合と「変換後HTMLをサニタイズしていない。」に該当する場合では、確認すべき入力や設定が異なります。

一度に複数の条件を変更せず、変更前の状態と比較できるように一項目ずつ確認すると、再発時にも判断しやすくなります。

  • Markdownパーサーが生HTMLを許可している。
  • 変換後HTMLをサニタイズしていない。
  • javascript: URLやイベント属性を見逃している。

結果を採用する前に照合する

最低限、確認項目の「script、onerror、javascript:が除去される。」を満たすことを確かめます。結果の一部だけで判断せず、件数、形式、代表値、境界条件など、このガイドに示す確認項目を組み合わせてください。

また、正規表現だけでHTMLを安全化しないでください。 この限界に該当する場合は、ツールの結果だけで作業を確定せず、仕様書や元データへ戻って確認します。

問題が起きる主な原因

  • Markdownパーサーが生HTMLを許可している。
  • 変換後HTMLをサニタイズしていない。
  • javascript: URLやイベント属性を見逃している。

安全に作業する手順

  1. 1

    生HTMLを許可する必要性を確認します。

  2. 2

    変換後HTMLへ許可リスト型サニタイズを適用します。

  3. 3

    リンクのschemeとiframe等の許可をテストします。

結果を利用する前の確認項目

  • script、onerror、javascript:が除去される。
  • 通常の見出し、表、リンクは維持される。
  • プレビューiframeのsandboxを確認する。

作業完了前のチェックリスト

  • 変更前の元データまたは設定を保存した
  • 生HTMLを許可する必要性を確認した
  • 変換後HTMLへ許可リスト型サニタイズを適用した
  • リンクのschemeとiframe等の許可をテストした
  • script、onerror、javascript:が除去される。
  • 通常の見出し、表、リンクは維持される。
  • プレビューiframeのsandboxを確認した
  • このガイドの限界と利用先の仕様を確認した

この方法の限界と注意点

  • 正規表現だけでHTMLを安全化しないでください。
  • サニタイズライブラリも継続更新が必要です。

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