このガイドで防ぐ問題

容量だけを小さくして、商品画像やスクリーンショットの文字が読めなくなる問題を防ぎます。

画像圧縮は「品質値を下げる」だけでは最適化できません。実際の掲載サイズより極端に大きい画像は、まず寸法を縮小した方が画質を保ちながら容量を減らせます。写真、スクリーンショット、ロゴでは適した形式も異なります。

Web掲載ではファイル容量だけでなく、文字の読みやすさ、透過、輪郭、色の変化を実際の表示サイズで確認します。元画像は残し、圧縮結果を別ファイルとして比較してください。

WORKED EXAMPLE

商品説明用スクリーンショットを圧縮する例

横幅2400px・PNG・2.8MBの画面キャプチャを、記事本文で横幅900px程度に表示するケースです。

処理・確認前

元画像
2400 × 1350 px
PNG
2.8 MB
用途: Web記事で約900px幅表示

処理・確認後

候補A: 1200px / WebP quality 85 / 210KB
候補B: 900px / WebP quality 80 / 125KB

確認: 小さいUI文字、1px線、透過、背景色を100%表示と実掲載幅で比較

この例で確認するポイント

  • 品質値を下げる前に、実掲載サイズに合わせて寸法を調整します。
  • スクリーンショットは細い文字や線が潰れやすいため、写真より高めの品質が必要な場合があります。
  • 最小容量ではなく、読める画質と容量のバランスで選びます。

写真と図版で形式を分ける

写真はJPEGやWebPで大きく圧縮しやすい一方、文字や単色の多い図版は圧縮ノイズが目立つことがあります。透過が必要な画像をJPEGへ変えると背景が失われます。

形式を決めるときは、元形式に合わせるのではなく「写真か図版か」「透過が必要か」「利用先がWebPへ対応しているか」で選びます。

寸法を先に決める

CSSで900pxに縮小表示するだけでは、2400pxの画像データ自体はダウンロードされます。高DPI表示を考慮しても必要以上に大きい場合は、掲載用途に合わせた複数サイズを用意します。

画像を再利用する可能性がある場合は、原本を別に保管し、配信用のコピーだけを縮小します。

圧縮結果は実掲載条件で見る

圧縮ツール上のプレビューだけでなく、実際のページ背景や表示幅でも確認します。特にスクリーンショットの文字、ロゴの輪郭、グラデーション、透明境界は劣化が見えやすい箇所です。

同じ画像を何度も非可逆圧縮すると劣化が積み重なるため、再編集は圧縮済みファイルではなく原本から行います。

問題が起きる主な原因

  • 品質値だけを下げ、画像寸法を見直していない。
  • 透過画像をJPEGへ変換して背景が変わる。
  • 既に圧縮された画像を何度も再保存している。

安全に作業する手順

  1. 1

    掲載サイズに合わせて先に寸法を調整します。

  2. 2

    写真はJPEG/WebP、図や透過はPNG/WebPを比較します。

  3. 3

    複数品質で出力し、100%表示と実掲載サイズで確認します。

結果を利用する前の確認項目

  • 文字、細線、グラデーション、輪郭に破綻がない。
  • 透過部分と背景色が意図どおりである。
  • 容量削減率と画質のバランスを記録する。

作業完了前のチェックリスト

  • 元画像を保存した
  • 実掲載サイズを確認した
  • 写真・図版・透過の条件から形式を選んだ
  • 複数の品質候補を比較した
  • 文字・輪郭・グラデーションを確認した
  • 圧縮済み画像を何度も再圧縮していない

この方法の限界と注意点

  • 圧縮で失われた情報は元に戻せません。
  • ブラウザやCMSによる追加圧縮も考慮してください。

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